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不妊治療について

1.当院の不妊治療成績について

不妊治療について
1.当院の不妊治療成績について
平成29年1月21日開催した「医療法人藤澤フラウエンクリニク 平成29年度倫理委員会」に於いて了承を得た為、本ウェブサイトを変更致します。(平成29年1月23日)

(A)不妊治療成績 (平成28年12月31日現在)


表1.不妊統計

  累計 平成28年度
不妊症例数        2319 40
妊娠継続症例数
(妊娠10週に至った者)
    1314 54
生児獲得症例数  1209 49


表2.平成22年~28年の体外受精治療成績表(蓄卵した良好胚を移植した症例)

  症例数 妊娠症例数(%) 流産症例数(%) 妊娠継続症例数(%)
25~29歳  44  37(84.1%)  14(37.8%)  23(52.3%)
30~34歳  247  182(73.7%)  50(27.5%)  132(53.4%)
35~39歳  338  231(68.3%)  90(39.0%)  141(41.7%)
40~44歳  146  81(55.5%)  36(44.4%)  45(30.8%)
45~50歳  8 3(37.5%)   2(66.7%)  1(12.5%)
合計  783  534(63.8%)  192(43.1%)  342(43.7%)


表3.年度別体外受精治療統計

  22年 23年 24年 25年 26年 27年 28年
治療者数 85 88 114 124 124 111 94
平均年齢(歳) 35.6歳 36.4歳 35.8歳 35.7歳 36.2歳 37.6歳 38.5歳
採卵件数 126 115 150 167 187 186 206
出生児生下時体重平均値
男児
2968g 3039g 3169g 3312g 3162g 3203g 3077g
出生児生下時体重平均値 女児 3111g 3031g 3099g 3174g 3017g 3092g 3004g



(B)体外受精治療総括

平成28年12月31日現在、約2300組のカップルに不妊検査を行い、約1200名の生児を得る事が出来た。
平成28年からは数年に渡って良好胚凍結保存後子宮内胚移植が始まり、40代前半の症例も30代の症例と同様に40%が生児を得た。
尚45歳以上の症例に関して8例移植を行ったが、1例のみが妊娠継続状態である。
良好胚蓄卵方式による子宮内胚移植の結果40代前半の女性の生児獲得率は上昇し4割に至った。しかしながら40代後半の女性の妊娠成功例は依然として低い状態にある。
より優れた治療法、及び良好胚の見極めが必要であると痛感している。
良好胚移植により分娩に至った出生児の平均生下時体重は男児3200g、女児3100gであった。当然の事であるが、その出生児達の運動能力や知能の発達の良好さは目を見張るものがある。



 

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2.当院の不妊治療に対する心得と方針

2.不妊治療に対する心得(当院を受診する前に)【当院を受診する際に】

不妊治療を成功させる秘訣は、患者さん自身が自分の不妊原因をしっかり理解する事です。

それも本人のみならず、御主人も充分理解をし御夫婦そろって治療に対して全力を注ぐ事です。その為に御夫婦による勉強会を充実し、必ず御夫婦揃って勉強会に参加し、不妊症の検査・治療を理解する事が大事です。
{ 夫婦不妊教室、夫婦ART教室(体外受精の為の勉強会)は必ず御夫婦で参加して頂きます。 }

約1時間強の勉強会で不妊症の検査・治療の全てについてお話しする事は不可能です。
しかし、全く知識の無いまま治療に臨むより、少しでもそのさわりだけでも知っておいて頂くと治療結果に違いが出て来るものと確信しております。
特に御主人に対しては性教育を含めてその必要性をしっかりと認識して頂きます。

また、理解をより深める為に全ての検査・治療内容を特殊な婦人科記録ノートに記載。
新しい検査・治療の前には全て説明及び承諾書を作成し、院長から直接説明。尚も不明な点は助産師、看護師、胚培養士より再度説明。
未だ疑問があれば婦人科治療ノートに記入して来て頂く様に三段階の教育を行なっています。

また、当院は盆休み(8月10日前後の1週間)と正月休み(12月27日頃~1月3日頃まで)以外不妊治療は年中無休です。通常排卵は月に1回、妊娠出来る年齢には限りがあります。短期間で集中して治療する事も妊娠への近道です。その為、当院のスタッフ全員、休日や祝日全て返上で不妊治療に取りくんでいます。

故に不妊症の検査・治療を行なう為には夫婦揃ってある程度時間的余裕を持って来院する事が必要となります。「週末しか来院出来ない」 「この日は来院出来ない」などと言っていると、きちんとした検査や治療が出来ず、何故不妊なのかが全く解明出来ませんし、妊娠も出来ません。
また当院は、1人目不妊の患者さんが中心である為、子供連れの方にはご遠慮願っております。

【不妊治療に対する方針】

当院に於ける不妊治療に対する方針は、全て「夫婦不妊教室」「夫婦ART教室」に於いて院長より直接お伝え致します。
よって、両教室は夫婦揃って出席する事が原則です。


【一般的な検査について】 

 

1、 月経中に当院を受診することが可能ですか?
2、 ご夫婦で月曜日(場合によって変更有り)の午後6:00から夫婦不妊教室に参加し、約1時間の不妊に関する講義を真剣に受講できますか?
3、 .タバコを吸っている人は本人のみならず、ご主人も止められますか?
4、 今後の通院に関して、当方が受診する事を勧める日時に問題なく来院出来ますか?特に平日の受診は可能ですか?
5、 若し上の子供さんがお見えの方は、その子を預けて来院できますか?
なお、現在他院に通院中の方は、紹介状等は全く必要がありません。
当院は独自の検査方針をとっております。もし今迄のデータ等がありましたら持参していただくだけで結構です。
 
月経中に来院して頂いた時の流れ
 
1、 まず、問診表を書いて頂きます。
2、 そこで問診室に入ります。
3、 .あと採尿カップに尿を入れた上で待合室でしばらく待っている間に不妊に関する書物に目を通して頂きます(当院は予約制で行なっていますが、その日の診察の混み具合によって、予約時間通りにいかず若干お待ちいただく場合もございます)。
4、 番号札の番号を呼ばれましたら診察室にお入り下さい。
 
診察室へ入ってからの流れ
 
1、 院長より今迄の経過についての質問があります(院長は一目気難しい性格に見えますが、うわさほどではありませんのでご安心下さい)。
2、 診察内容について
  a. 月経中であれば月経血検査(病原菌培養等)
  b. 子宮頸管分泌物検査(細胞診・クラミジア抗原等)
  c. 経膣式超音波検査
3、 再び院長より若干の話しがあります。 その後はほとんどの場合、夫婦不妊教室(一般不妊検査について今後の方針をお話しする会)への出席となります。夫婦不妊教室は多少の変更はあるものの、だいたい毎週月曜日のPM6:00より行なっております。
 
診察室を出てから 助産師、看護師(不妊カウンセラー)、胚培養士(エンブリオロジスト)より次回の夫婦不妊教室に関するお話があります。

 

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3.一般不妊検査について

3.一般不妊検査について【1】初診(なるべく月経中に来院する事を勧めます。)

【検査内容】
1.超音波検査(断層撮影法)
2.クラミジアトラコマーティス抗原(子宮頸管)
3.子宮膣頸部 細胞診

(診察及び検査料金は自費で6.300円です。)


【2】夫婦不妊教室(必ず御夫婦で出席)

重要な事は、本人のみならずご主人も不妊に対して充分な知識を得る事です。
そして、ご主人も不妊に対して前向きになって頂きます。
性教育及び禁酒・禁煙に対しては厳しい指導があります。
子宮卵管造影検査を予約された方はクラミジアトラコマーティス抗体(IgG・IgA)と抗精子抗体及び抗ミュラー管ホルモン検査の採血を行います。
希望者にはクラミジアなどの性感染症の除菌薬を処方致します。

当院独自の婦人科記録ノート(検査結果や治療に用いた薬剤の投与量も全て記入しお渡しします。)

(勉強会出席料は550円、婦人科記録ノートは350円、性感染症除菌薬は御夫婦で3,000円、血液検査料金は自費で18,150円です。)

【3】子宮卵管造影検査(HSG)

月経終了後排卵前に施行。
当院は、原則として水溶性造影剤を用いシリコンバルーンカテーテル法で行なう為、腹痛は卵管通過障害がない限り全くありません。心配なく検査を受けて下さい。

(検査料金は全て保険扱いで4,840円です。)

【4】受胎指導とフーナーテスト(性交後試験)

排卵後7日目頃卵胞ホルモン(E2)黄体ホルモン(P)の検査及び子宮内膜の厚さ状態を診察します。

HCG施行後は、体外受精治療へ以降する為これらの検査は行っていません。

以上で一般的な不妊検査は終了です。

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4.原因として考えられるもの

【女性側の原因】

【受精卵の原因】

【男性側の原因】

・OPU障害
・卵子成熟障害
・卵子受精障害
・胚孵化障害
・着床障害

・胚発育障害
・受精卵染色体異常

・精子受精障害

 

 

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5.体外受精治療について

<体外受精治療の対象となる症例>

ガイドライン上は以下の如くでありますが、当院では治療の当初から体外受精を行い発育良好胚の「蓄卵」する方針です

ガイドラインによる体外受精治療の対策
a.卵管通過障害(卵管閉塞、卵管水腫)
b.骨盤腹膜癒着
c.抗精子抗体陽性者
d.子宮内膜症
e.乏精子症
f.機能性不妊症(原因不明不妊)



★この際再び御夫婦で夫婦ART教室に出席して頂き、約1時間院長より直接説明があります。
当院では体外受精に関する倫理規定があり、それをクリアした症例だけ体外受精を行なう事となります。
夫婦揃って必ず出席し、しっかり勉強する事をお勧めします。その後、料金についても詳しくスタッフからの説明があります。

尚、藤澤フラウエンクリニク倫理委員会は、蜂須賀太郎顧問弁護士も出席し定期的に行なわれています。


【その他】
下記不妊治療に関する補助医療も充実しております。
A)リラクゼーションルーム(サンビーマー、シャンプーユニット)
B)栄養指導
C)鍼灸マッサージ治療(四ツ谷治療院へ紹介)
D)パーソナルケアトレーニング(パシフィックスポーツ倶楽部へ紹介)

※【注意】
体外受精希望の方は、まず治療前検査・内科検診を行ないます。必ず、体外受精を行なう前に来院して下さい。場合によっては乳癌検診、大腸癌検診、肺癌検診も専門医へ紹介致します。宜しく御高配下さい。

 

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6.妊娠に至ったら

7.妊娠に至ったらもともと当院は習慣流産治療の専門であった為、妊娠初期の管理には細心の注意をはらっております。自然に妊娠した場合と不妊治療をして妊娠した場合とでは、妊娠経過に特別な差はないと考えます。
しかし、妊娠し易い人に比べ妊娠しにくい人が妊娠した場合、妊娠中に異常を来たす可能性は高いと考えても考えすぎではないと思います。

まず重要な事は、精神的・肉体的な安静です。その他、胎児の発育を経膣式超音波検査や、血中HCG測定等により頻回に検査し、母親を安心させる事も欠かせません。週に1~3回受診して頂きます。場合によっては子宮収縮抑止剤や黄体ホルモンの投与も行ないます。御主人や周りにいる人達にも協力して頂き、母体にとって安静の保てる環境を作り出す事が必要です。勿論タバコは御主人のみならず家族や友人にも止めてもらいましょう。

妊娠6週以後は胎児心拍を正常に認めた場合、分娩を希望される病院・産院へ紹介します。現在の東三河の現状では、分娩可能な病院の予約を早急に取ることをお勧めします。その後も、希望が有れば当院でも並行して診察を致します。

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7.不妊治療、体外受精治療に対する考察

現在、当院で体外受精を行なう際に生じている問題点・疑問点を順を追って考えてみます。個々の症例の治療方針については、実際に患者さんと充分 考えた上で決定しています。全ての症例によって全て治療方針は違います。また一人の症例についても治療法は一つに限らず色々な方法があると考えられます。それは、未だ体外受精治療は完成されたものではなく、これからどんどん進歩・変化していく治療法であるからです。

今回、ここに挙げた問題が数年後に解決しているものもあり、現在正しいと考えられていたものが全く間違っている事も少なくありません。
故に体外受精治療とは現時点で、ある程度解かっている事実を基に患者さん夫婦と相談し、一番自分に合った治療法を選ぶことが重要と考えます。若し行き詰った場合、結論は奥様の思う様に行なう事をお勧めします。何故なら、採卵し妊娠し分娩するのは、奥様御本人ですから。


1)不妊治療についての考え方
 

(1) 婚姻関係にないカップル(事実上婚)に対して不妊検査・治療を行なうべきでしょうか?
  当院では倫理委員会の規定上、婚姻関係にないカップルに対する治療は一切行なっていません。
 
(2) 不妊歴とは、どう判断するのでしょうか?
  (a) 結婚後、一般的な避妊法(経口避妊薬以外)で避妊をしていた場合でも、その期間は含めず、夫婦で挙児を希望した時期より現在に至る迄の期間を不妊期間としています。
  (b) 避妊を行なわずに事実上婚の状態でいて、その後入籍した夫婦に関しては、事実上婚の始まった時期を以って不妊期間としています。
 
(3) 不妊歴を何年で以って不妊症と考えますか?
  平成27年8月日本産科婦人科学会は「不妊の定義」を「1年が一般的」と致しました。
しかしながら当院では、現在妊娠希望の無い御夫婦に対しても体外受精治療を行い良好胚を蓄卵保存していますので、不妊歴は存在致しません。
 
(4) 不妊治療に対する一般的検査
  当院は独自の方針で不妊検査を行なう為、患者さんが負担を感じるかも知れませんが、もう1度初めから(夫婦不妊教室から)検査を行ないます。その為、他院からの紹介状は原則として不必要です。
 
(5) 一般不妊検査の中に腹腔鏡(LS)を入れるべきでしょうか?
  当院ではLS設備がない為、他施設へ紹介しているのが現状です。故に、HSGにて異常を認め、夫婦が希望する症例のみ豊川市民病院へ紹介しています。LSは治療手段として考えています。
 
(6) 卵管通過障害・卵管水腫・骨盤腹膜癒着・子宮筋腫・子宮内膜症等の器質的な疾患を認める者に対して、外科的手術(腹腔鏡)を積極的に行なうべきでしょうか?
  (a) 卵管通過障害、骨盤腹膜癒着に関しては積極的に体外受精治療を行うべき疾患と考え腹腔鏡による治療は行う必要は無いものと考えます。
卵管水腫は排卵後、卵管内溶液が子宮に流入する症例に限り腹腔鏡による切除を豊橋市民病院または藤田保健衛生大学に依頼致します。
  (b) 子宮筋腫に対しては、その大きさが7cmを越える症例や、子宮内腔の変形の著しい者に対しては開腹手術・腹腔鏡・TCRによる治療を藤田保健衛生大学に依頼しています。 しかし、それ以外の症例に対しては、私の経験上妊娠に対する影響は少ないと考え、また手術をする事による卵管の癒着・OPU障害の発生等が危惧される為、敢えて行いません。
  (c) 子宮内膜症に対しては、その主な原因がOPU障害・卵子発育障害など子宮内膜症の存在そのものが不妊の原因となっている場合が多く見られます。つまり、妊娠に至る事が最良の治療法です。早期の体外受精治療を行なう事が望ましいと考えます。 尚、採卵の際に内膜症が手技上に困難を持たらすと考える場合は、内容穿刺の上アルコール固定を行ない早急に体外受精を行なっています。不要な手術はかえって卵巣内の残存卵子を損傷してしまう場合が多い為、出来る限り手術は行わない様に説明しています。
 
(7) 従来の検査で原因不明とされた機能性不妊症々例に対して
  (a) 受胎指導(タイミング指導)を行なうべきですか?
    最近の不妊関係の論文では受胎指導(タイミング指導)を行うと「妊娠率が低下する」「離婚率が上昇する」といった報告が散見されます。
当院では、受胎指導(タイミング指導)は行っておりません。
  (b) 調節卵巣刺激を行なうべきですか?
    以前の当院のデータでは、クロミフェンやHMG・FSHを用いた過排卵治療(排卵数2~3ヶ)を5~10周期行う事により約12%の症例が妊娠に至っています。しかしながら、卵巣過剰刺激症候群や多胎妊娠の発生、2人目不妊を考慮し、最近は全く行っていません。
  (c) 腹腔鏡(LS)を行なうべきですか?
    機能性不妊症々例に目的も無くLSを行なって、本当に治療効果があるかは全く不明と考えます。何にも器質的な疾患が無い者にLSを行なえばかえって癒着を発生させる可能性があります。また、保険適応を取る為に、必要もないのに卵巣に対するレーザー焼灼を行なった場合、残存卵子を破壊する事にもつながると考えます。
よって機能性不妊症に対してLSは行うべきではありません。



2)体外受精を行なう際の問題点・疑問点
 

(1) 採卵の際の麻酔方法について
  当院は「蓄卵」を目的として多数の卵胞を発育させ採卵を行う方針です。
また、卵胞内の卵子が採取出来るまで丹念に卵胞の中を培養液でフラッシングしながら卵子を探します。
よって、通常の採卵より時間がかかる為、しっかりと麻酔をかける必要が有ります。
当院は麻酔医が常勤していません。
被術者の意識を無くして採卵する事は不可能です。(いい加減な静脈麻酔を麻酔科医無しで行うと被術者は無意識の為、術中に暴れたり、呼吸抑制が起きたりして、とても危険です)
その為、覚醒下で術野のみの麻酔をかける硬膜外麻酔を行います。
院長は、豊川市民病院で帝王切開や子宮筋腫の手術を1000件以上経験しており、硬膜外麻酔も1500回以上経験しています。
安心して施術を行うことが可能です。
発育卵胞数が少なく、採卵時間が短いと予想される場合は、鎮痛剤と鎮静剤の静脈内投与にて行うことも有ります。
 
(2) 採卵針に関して 採卵針の太さは19~20Gです。
  当院では患者さんに対する侵襲軽減の為20~19Gの細い針を使用しています。細い針を使用する事により卵胞内壁を掻爬し易くなり、吸引圧を上げる事で時間も短縮出来る為、太い針を使う必要はないと考えます。
 
(3) 採卵後の受精について
  精子をスィムアップして数と運動量が規定以上ある場合は必ず媒精(卵子に培養液中で自然に受精をさせる事)を行います。
媒精後6~7時間後に受精を確認し未受精卵に対してのみレスキュー顕微授精を行います。
精子の数と運動量が規定以上ない場合は、初めから顕微授精を行います。
 
(4) 媒精により受精した胚とICSIにより受精した胚のどちらが質的に優れるのでしょうか?
  媒精により受精する卵に顕微授精を行った場合、卵子に対する侵襲性より、その結果は劣るものになります。
むやみに顕微授精を行うことは禁物です。
しかし、数回の媒精治療を行っても妊娠に至らない際は、次回の治療は顕微授精を行う価値はあると考えます。
顕微授精治療を行った胚に一卵性双胎が増えることが報告されていますが、その原因は明らかではなく、次世代、次々世代は未だ誕生していない為、顕微授精治療は必要最小限に留めるべきと考えています。
 
(5) 受精卵の凍結は、本当に安全な手段と言えるのでしょうか?
  日本産科婦人科学会の指定する特定不妊治療指定医療機関の条件に「凍結胚にて出産例が有ることが前提」となっています。
多胎妊娠防止がその原点です。
採取された優良胚を1つのみ子宮内胚移植を行い、残った胚を保存することで次回の妊娠に役立てることが出来ます。
以前より一卵性双胎や出生児の生下時体重の増加が報告されていますが、その原因は明らかではありません。
次世代、次々世代は未だ誕生していない為、将来に対する不安も懸念されます。
しかし「社会的卵子保存」も、この技術無くして行うことは不可能です。
21世紀の初頭で胚凍結医療は必要な治療技術と考えるべきでしょう。
 
(6) 胚盤胞培養の問題点
  以前より再三論じられていますが、現時点での当院の治療方針は優良胚を沢山採取し「蓄卵」することです。
その為には優良胚を選別した上凍結する事か必要です。
平成22年から平成24年にかけて採卵した卵子のうち受精を確認した卵は74.3%、受精した胚が分割する確率は95.8%、胚盤胞到達率は42.3%です。
つまり、分割胚が胚盤胞まで育つ確率は44%であり半数以上の分割胚は発育が停止する事が判明しています。
分割胚で「蓄卵」した場合、凍結胚数の増加、融解胚移植回数の増加による時間のロス、治療費用の増加が問題となり、現時点では胚盤胞培養を行わざるを得ない状況に在ると思います。
胚盤胞培養による一卵性双胎の増加や出生児の生下時体重の増加が報じられていますが、この治療法も胚凍結治療同様、その原因は明らかではありません。
 
(7) AHA(アシストハッチング)について
  凍結を行った胚はその透明帯(卵の殻)が硬化する為、胚が透明帯を膨らまして殻を破り孵化しにくくなると言われています。
その為、当院は希望者には率先してAHAを行う方針です。
AHAは、特殊なカッターで卵の殻を一か所のみ十字に切開する方法を採用しています。
 
(8) 妊娠する赤ちゃんの数について
  妊娠する赤ちゃんの数は当然、単体であることが重要です。
高齢妊娠、妊娠高血圧症、羊水過多症、子宮頸管無力症、早期産などの合併症により母児の危険性が問題です。
それを考慮して、移植胚数は1個に限定しています。
しかし、優良胚を多数得られた症例に起こりがちな現象ですが、治療後、自然に妊娠することも稀にあり、移植した胚と自然に妊娠した胚と2卵性双胎に至ることも有ります。
一卵性双胎を含め、多胎妊娠に関しては避けては通れない事実ではありますが、その予防に関しては、現時点で解決する事は困難な問題の一つです。
 
(9) 体外受精の成功率とは
  当院の成功率とは生児獲得率を示しています。
妊娠反応が出ただけや、流産、子宮外妊娠などの異常妊娠は例え妊娠に至ったとしても結果としては意味が有りません。
2013年現在、日本の体外受精治療による生児獲得率は厚労省の報道により32歳までは20%とほぼ横ばいですが、36歳頃から急激に下がり、40歳で7.7%、45歳で0.6%と報告されました。
我々は体外受精治療の結果を全て日本産科婦人科学会にオンラインで報告しています。
しかし、その統計は全く公開されていませんでした。
厚労省や日本産科婦人科学会は公開を前提に登録を行うと虚偽報告が増すとの理由で非公開の方針を取っている模様です。
今回の厚労省の報告が正確であるとすれば、その成功率は未だ低く、到底保険適応に値する医療ではないと感じます。
不妊治療を受ける立場から考えると生児獲得率の高い施設の情報が欲しいのは当然です。
当院では毎年治療成績をウェブサイト上で公開しており、ここ数年間の生児獲得率は全年齢を平均しても40%以上であります。
 
(10) 最後に
  当院は各々の症例に対して最もふさわしい卵巣刺激法を選択した体外受精治療を行い、優良胚を「蓄卵」しています。
その結果、全国平均の2倍以上の生児獲得率を得ていますが、なおその確率は35歳以上の症例では半数に満たないのが現状です。
その為、卵巣刺激法、採卵法、受精培養技術の向上など、出来る限りの努力しその成功率を上昇させることに専念しております。
当院のウェブサイトの「お知らせ」にも記載してあるように、不妊検査の為に新しい医療機器を開発する事も私のライフワークと考えています。
体外受精治療を保険適応になる程度の成功率のある治療法に到達する為に、今後も更に不妊治療の研究に精進する所存です。
 

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8.料金表(消費税込)


 ♥料金表(消費税込)(平成29年1月10日より
体外受精治療費
診察料金:550円/1日
経膣超音波検査料金:800円/1回
 

平成29年1月より資材費、人件費の高騰の為、体外受精治療の料金体制を変更致します。

排卵誘発剤料金(消費税込)
r-FSH製剤  
(在宅自己注射薬、ナノパスニードル含む) 
300単位:20,000円
450単位:30,000円
900単位:45,000円

 
HCG(F)5,000単位(通院による注射薬):
26,000
オビドレルペン250μg(在宅自己注射薬HCG6500単位に相当):
25,000

Gn-RHアゴニスト(ブセレキュア):10,000円/1本
Gn-RHアンタゴニスト(セトロタイド):3㎎、40,000円/1本
                      0.25㎎、
15,000円/1本
血中ホルモン検査:約1,400円~4,300円
採卵料金:
200,000円(麻酔管理、経膣式採卵料金を含む。その他薬剤費として約5,000円必要。なお、採卵を行っても成熟卵が採取出来なかった際は78,500円に減額されます。)
採卵キャンセル料金(患者様側の理由で採卵を中止した場合):30,000円
受精培養料金:
150,000円(媒精、顕微授精、胚盤胞培養、胚盤胞凍結料金全てを含む
初回凍結胚融解胚移植料金:170,000円(原則的に良好胚盤胞5個凍結後に行う。その他薬剤費として約3,000円必要)
1回の採卵に付、2回目以降の凍結胚融解胚移植料金:
60,000円(その他薬剤費として約3,000円必要)
アシストハッチング:胚1個に付11,000円
精子凍結料金:5.150円(精液検査、消費税込)
次年度からの胚、精子凍結保管料:1年間11.000円(消費税込)
感染症治療加算:35,000円(採卵、精子・胚凍結保存の際)
【休日加算料金】経膣式採卵の場合:
5,000円、胚移植の場合:3,000
 [その他の薬剤費]
セロフェン:1錠300円
フェマーラ:1錠800円
カベルゴリン:1錠200円
ホスミシン(5日分)2,000円 ホスミシン(2日分)1,500円 
セフスパン(2日分)1,500円 
ロキソニン(5錠)1,000円 
プロギノン・デポー10mg:1,000円
プロゲデポー:1,000円
[ホルモン補充料金(必要時)]
エストラーナ:1枚150円    
ジュリナ:1錠100円
ル・エストロジェル:5,000円
ルティナス:1錠500円
プロゲホルモン筋注:1本1,500円
デュファストン:3錠200円   
プラノバール:21錠1,500円
院内処方料:1,000円
院外調剤料:3,000円

妊娠判定料金、妊娠5週検査:
6,950円(診察料、血中HCG定量、経膣超音波検査含む)
妊娠6週検査:
2,550円(診察料、経膣超音波検査含む)
成功報酬:220,000円(妊娠6週に至り胎児心拍を確認した際発生)
 
料金体制についての具体的な説明
当院は発育の良い胚盤胞を多数(5~8個)凍結保存し、複数の生児を獲得出来る事を確認した後、胚移植を行う方針です。
その為、
採卵・媒精・胚凍結に関しては低料金に設定されています。
採卵料金:
200,000
媒精・顕微授精・胚盤胞培養・胚盤胞凍結料金全てを含んで
150.000
採卵・媒精・顕微授精・胚盤胞培養・胚盤胞凍結料金全て合計して:
350,000
 
1回の採卵に排卵誘発剤(注射薬)を使用した際の料金

在宅の注射薬を使用した際:
r-FSH製剤を300単位12日間注射した場合は
1本900単位×4=
18,000
 
採卵を行う為には最低350,000円と排卵誘発剤180,000
530,000円必要です。
また、抗生剤や鎮痛剤などの薬剤や血液検査の料金は別途負担となります。
その都度スタッフから料金の説明が有りますので御安心下さい。

その後、胚移植が可能になった際
採卵・凍結後、初回に限り
初回凍結胚融解胚移植料金:
170,000
移植料金が
良好胚を採取蓄卵できたことに対しての成功報酬を含んで初回のみ高額になります。
2回目以降融解胚移植料金:
60,000
 


妊娠が成立し妊娠6週に至り胎児心拍を確認し分娩病院へ紹介する際、妊娠を成立させたことに対しての成功報酬:220,000円をそれぞれの妊娠の度に頂くことになります。
成功報酬は他院へ紹介後、流産等で生児を獲得できなかった場合、その責任の所在は当院に存在しないものと考え、返金には応じられません。



なお、当院にて体外受精治療を行い、採卵、媒精(顕微授精)、胚盤胞培養、胚凍結を行った症例で他院へ凍結胚を移動の上他院にて融解胚移植を行う場合には、以下に記載する違約金をお支払いいただくことになります。凍結胚については違約金のお支払と引き替えにお渡しいたします。
また長期間にわたって移植せず、最終的に廃棄となる場合も同様な違約金をお支払い頂く事になります。宜しく御高配下さい。
胚凍結後、当院で1回も融解胚移植を行わなかった場合
170,000円+(凍結胚の数-1)×60,000円
胚凍結後、当院で融解胚移植を行ったことがある場合
残凍結胚の数×60,000円
この場合も当院の凍結胚を用いて妊娠分娩に至った際、成功報酬220,000円が発生する事も御了解下さい。

  
助成金については以下に示しました。
なお、治療料金や助成金は、状況によって異なることが有ります。
詳しくはその都度、担当者にお問い合わせ下さい。
 

 

 

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